2-8 プレイボーイ!

探検の書

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俺は家に帰宅すると予想に反して母からの説教はなかった。しかし、まだ幼いから夕飯の鐘が鳴る前に戻る事を心掛けることを注意された。

母が言うには見習いとは言え冒険者になった為に依頼で遅くなる事が良くあるらしい。また、今回のように事前に俺にいつまでに帰るように伝えていなかった事も自分達の責任があると言っていた。

「今回は遅くなっても良いけど、次からはしっかりいつまでに帰宅出来るかを考えて行動しましょうね、リオ。」

「うん、分かった。」

「そうだぞ、リオ。この国アローゼンは他の国とは違い奴隷制度が無いから、人身売買が行われていないんだ。でもよ、未だに人攫いなんかの犯罪は起こっているんだ。」

「そうね。人攫いは日中よりも陽が落ちた方が、行われやすいから、時間を決めて行動すると言う事は貴方自身の身を守ることに繋がるわ。」

「そっかー。うん、分かった。夕飯の鐘が鳴る前に帰るように心掛けるよ。」

「それなら良いさ。それで、リオは明日はどんな予定なんだ?」

俺は明日の予定を聞いてくるアモンに素直に答えた。

「えーっと、明日は先ずギルドに行って依頼達成の報告と新しい依頼を受けに行こうと思う。」

「昼ご飯はどうするの?リオ。」

「昼飯は今日の帰りに知り合った女の子のご家族がやっている店に行くって約束したんだ。」

俺は昼飯でクレイトンとの約束を果たしに行く事を両親に伝えたら、何やらニヤニヤしながら話しに食いついて来た。

「ほぉ〜っう。リオも色気付いて来たのか〜。」

「うふふ、そうねぇ。」

「そんなんじゃないよ。3つ上のお姉ちゃんだよ。”タペストリー”って名前の店なんだって。父ちゃん、母ちゃん、知ってるー?」

俺は別に色気付いた訳では無いが揶揄われているのは分かったので明日行くタペストリーについて両親に話を着ていたみた。

「嗚呼〜っ、あの店か。あの店なら俺もガキの頃から偶にリゴンパイ食いに行っているな。」

「そう言えば、私も最近は行っていないから久し振りに食べに行こうかしら?」

「そう!クレイ姉ちゃんもタペストリーはリゴンパイがおススメだって言っていたんだ!明日は楽しみなんだぁ。」

「うふふ、女の子の名前はクレイちゃんねぇ。」

「だから、そんなんじゃ無いってば〜。それとクレイ姉ちゃんはクレイトンって名前で、クレイは愛称なんだ。」

「もう愛称呼びか!やるな!リオ。」

「もう、揶揄うのは辞めてってば。今日の話は終わり!明日早いからもう寝るね。おやすみ〜!」

「おやすみなさい、リオ。うふふ。」

「おやすみ、リオ。明日は頑張れよ〜。」

俺は揶揄う両親に何やら体がむず痒くなったしこっぱずかしいので強制的に話を終えてベッドに向かった。向かう途中も終始両親はニヤニヤと言う表情を浮かべていた。

「ふぅーっ、全くクレイ姉ちゃんはそんなんじゃねぇのに明日会うのに気不味くなったらどうするんだよ。いや、確かに可愛いよ。お互いに第一印象がアレだったけど美少女である事は変わらないし…。うし。取り敢えずステータス確認してから、日課のお祈りを行うか。今日は何だかんだ忙しかったから次こそ正しい祈り方を聞きに行こう。」

(ステータス表示変更)

[名前]フィデリオ
[年齢]8歳
[種族]妖精種 クォーターノムルス
[強度]4/100(12/40)
[力量]生力180/180魔力43/201筋力72/72速力108/108知力129/129器力20/20(仰力69/69)
[職業]
「・魔法士 15/20(21/300)」「・戦士13/20(1/260)」
「・魔法使い(土)14/20(11/280)」
「・魔法使い(水)14/20(11/280)」
「・鍛治師1/20(1/10)」「・薬師1/20(1/10)」
「・商人7/20(1/140)」「・祈念師6/20(1/120)」
(一覧)
[技能]
・土魔法2/10(11/100)・水魔法2/10(11/100)
・魔力感知Ⅱ 2/10(30/140)・魔力操作2/10(30/10000)
・筋力向上Ⅱ 3/10(20/160)・魅了耐性Ⅰ 1/10(0/10)
・土魔耐性Ⅱ 1/10(1/120)・水魔耐性Ⅱ 1/10(1/120)
・暑さ耐性Ⅰ 6/10(1/60)・寒さ耐性Ⅰ 6/10(1/60)
・目利き(鉱物)1/10(1/10)・目利き(薬草)1/10(1/10)
・暗算10/10(0/0)・演算2/10(1/200)
・木登りⅠ 5/10(1/50)
・逃走Ⅱ 1/10(1/100) ・追跡Ⅰ 8/10(1/80)
・投石Ⅱ3/10(1/130)
・隠密Ⅰ 2/10(1/20)・祈念6/10(1/60)
・魔酔耐性Ⅱ 2/10(10/140)・魔力放出Ⅰ 2/10(30/1000)
・魔力耐性Ⅰ 3/10(20/1000)
[称号]イシュリナの祝福を受けし者、誘惑に打ち勝つ者、見習い冒険者

(ステータスを確認する限り変化しているのは経験値と魔力値と魔法技能系の熟練度と称号に見習い冒険者が増えていることか。称号の確認をしておこう。)

俺は自身のステータスにある称号欄の見習い冒険者を押して説明を確認した。

[称号]見習い冒険者・・・冒険者ギルドカードと自身のステータスを同期させる事が可能になる。

(ヘェ〜成る程。便利な事だ。今度暇な時に覚えていたらやっておくか。今日はもう眠いし日課をこなして寝よ。)

魔力は大体1回復するのに10分程度の時間を要する。魔法が使えるようになってから魔力が回復するまでにどれだけの時間や条件があるか気になった為に1回復するまでの時間を5回数えていたら604秒、610秒、598秒、602秒、599秒と全部バラバラではあったが大体600秒に1ずつ回復しているのが分かった。

俺はおそらく職業レベル上限に達した時に取得する技能や俺の知らない技能に魔力回復速度を上げる技能があると予想する。其れこそ捻りなしに魔力回復Ⅰや漫画にありそうな瞑想など多分あるだろう。何故なら魔力を使った後に体感でぐっすり6〜8時間眠ると全回復しているからそうなんじゃ無いかと思う。

(今日は疲れたし明日に向けてもう寝よう。イシュリナ様明日も良い一日でありますよう、見守って下さいね。お休みなさい。)

俺はベッドの前で祈りを5分くらい捧げて魔力放出を行なってから眠った。

 

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